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GA4の標準レポートの見方|初心者向けサイト健康診断

【連載第2回】|初心者でもわかる!成果に直結するGA4活用術

公開日:2026年07月24日 タグ:,

前回の第1回「まずはここから!GA4で迷わないキーイベント設計とデータ計測の基本」では、すべての分析の土台となる「キーイベント(コンバージョン)の設計」と、絶対にやっておきたい「データの保持期間を14ヶ月に延ばす設定」についてお話ししました。データの受け皿をしっかりと綺麗に整えるだけで、マーケターとしての第一歩はクリアです。

さて、土台が整ったらいよいよ、データを見てサイトの改善につなげるステップに進みます。

GA4を開くと、「探索」という白紙からレポートを自作できる高機能なツールが目に入ります。「これを使いこなさなきゃいけないのかな…」とプレッシャーに感じる初心者の方も多いのですが、実はその必要はありません。

日常のサイトチェックの約8割は、最初から用意されている「標準レポート」を見るだけで十分に回すことができます。例えるなら、車の運転中にわざわざエンジンを分解しなくても、スピードメーターや燃料計(→標準レポート)を見れば安全に走れるのと同じです。

今回は、標準レポートだけを使って、明日からすぐに使える「3つの健康診断」をご紹介します。今回も専門用語を徹底的に噛み砕いてお伝えします。

 

この記事を書いた人
株式会社吉和の森・ 株式会社吉和の森八戸web制作集客
代表取締役 森 和吉(もり・かずよし)
https://yoshikazunomori.com/

ウェブ解析士マスター、チーフSNSマネージャー

「キャリア公式サイト」「広告サイト」など、アライアンスを中心とした50以上の月額公式サイト、100万人以上が利用するサイト、100以上のコンテンツの立ち上げ、集客化に成功。1日の売り上げが1億以上のソーシャルゲーム、カジュアルゲームの制作に携わるなど、さまざまな業態・業種にデジタル・マーケティングを取り入れ、企業に追い風を起こし続けている。

 

まずはここから!GA4で迷わないキーイベント設計とデータ計測の基本

この記事を届けたい人

・GA4に抵抗感のあるマーケティング担当者
・デジタルマーケティングで効果をあげたいサービス担当者
・GA4の初心者

集客レポート×キーイベント率で本当に効いてる流入を特定する

ホームページのアクセスを増やすために、SNSを頑張ったり、ブログを書いたり、ネット広告を出したりしている方は多いと思います。でも、「結局、どのルートから来た人が一番お買い上げ(キーイベント)につながっているの?」という疑問に、自信を持って答えられるでしょうか。

それを一瞬で教えてくれるのが、「トラフィック獲得(集客)レポート」です。

「トラフィック獲得レポート」の開き方

GA4の左側メニューから、次の順番でクリックします。

①「レポート」
②「集客」>「トラフィック獲得」

 

ここには、ユーザーが「検索」「SNS」「広告」など、どういうルートでお店にやってきたのかが一覧で表示されます。

 

「たくさん来た」に騙されない!「キーイベント率」を見る

ここで初心者が陥りがちなのが、「SNSからのアクセス(セッション)が一番多いから、SNSが最強だ!」と思い込んでしまうことです。

しかし、SNSから1万人集めても、キーイベント(購入や問い合わせ)が1件もなければ、ビジネスとしては成果が出ていません。逆に、ブログから100人しか来なくても、そのうち5人がキーイベントに至っていれば、ブログの方が圧倒的に「効いている」と言えます。

そこで注目するのが、表の右側にあるセッションのキーイベント率という指標です。

 

知っておきたい「2つの率」の違い

GA4には、効果を測るための「率」が2種類あります。実務での使い分けはとてもシンプルですので、以下の表で整理しておきましょう。

指標 計算式 向いている分析
セッションのキーイベント率 成果が発生した訪問数÷すべての訪問数 広告など「1回ごとの訪問」がどれだけ効果的だったか
ユーザーのキーイベント率 成果を達成した人数÷すべての人数 リピート購入など「顧客ごと」の長期的な成果

※よりイメージしやすいよう、GA4の専門用語である「セッション」を「訪問数」、「ユーザー」を「人数」と言い換えて表現しています。

まずは、1回ごとの集客施策のパワーを測るために、「セッションのキーイベント率」をチェックしましょう。ここが最も高いルートこそが、あなたのお店にとっての「黄金の集客ルート」です。

 

エンゲージメント(ランディングページ)で「読み負け」を暴く

次に見るのは、お客さまがホームページに最初に着地したページ、つまり「ランディングページ(LP)」の健康状態です。

せっかく広告やSNSでお客さまを呼び込んでも、最初に見たページがつまらなければ、お客さまは3秒で帰ってしまいます。この状態を、私はホームページの「読み負けと呼んでいます。

「読み負け」が起きているページを特定するために、次のレポートを開いてみましょう。

 

「ランディングページレポート」の開き方

GA4の左側メニューから、次の順番でクリックします。

①「レポート」> エンゲージメント」
②「ランディングページ」をクリック

 

「直帰率」から進化した「エンゲージメント率」に注目!

昔のホームページ分析では「直帰率(1ページだけ見て帰ってしまった割合)」を気にしていましたが、GA4ではよりポジティブな指標である「エンゲージメント率」を使います。

エンゲージメントとは、お客さまがサイトに対して「興味を持ってくれた行動」のこです。具体的には、次のいずれかを満たすと「エンゲージメントがあった」と判定されます。

  • 10秒以上サイトに滞在した
  • 2ページ以上閲覧した
  • 1回以上キーイベントを発生させた

 

つまり、エンゲージメント率が「60%」であれば、10人中6人のお客さまが、あなたのサイトを「おっ、ちょっと読んでみよう」と真剣に見てくれたということです。

逆に、エンゲージメント率が「20~30%以下」と極端に低いランディングページがあれば、それはお客さまが「思っていたのと違う!」とすぐにブラウザの『戻る』ボタンを押してしまった証拠。まさに「読み負け」が発生しています。

アクセス数(セッション)が多いのにエンゲージメント率が低いページを見つけたら、まずそのページのデザインや文章の改善を最優先で行いましょう。

アクセスが一番多いページ(セッション数の上位)を見つけ、その右側にある『エンゲージメント率』をチェックしてみましょう。ここが極端に低いページは、お客さまが25秒で帰ってしまっている『読み負けページ』です。

※初期状態ではエンゲージメント率は表示されていないことがあるので、右上にある鉛筆マークから追加しましょう。

 

広告レポートで媒体別の歩留まりを比較する

最後は、お金を払って「ネット広告」を出している方向けの健康診断です。

Google広告、Yahoo!広告、Meta広告など、複数の広告を同時に運用していると、「結局、全体としてどの広告が一番効率よくCV(成果)を獲得できているのか」の比較が難しくなります。それぞれの管理画面で基準がバラバラだからです。

そんな時に、フラットな視点で比較できるのが、GA4の左端メニューにある独立した「広告」セクションです。

 

「広告レポート」の役割と見方

GA4の左側メニューから、次の順番でクリックします。

①左側のナビゲーションメニューから、「広告」をクリック
②「アトリビューション」>「モデル比較」 などのレポートを開きます

広告レポートの素晴らしいところは、Google広告だけでなく、連携されたすべての広告チャネルを同じ「ものさし」で横並びに比較できる点です。

例えば、あるお客さまが次のような行動をとったとします。

  1. 最初はInstagramの広告を見てサイトを知った
  2. 3日後、今度はGoogleの検索広告をクリックしてサイトを再訪した
  3. その日の夜、ブックマークから直接入ってきて商品を購入した

このとき、「購入の成果は、どの広告のおかげなのか?」を科学的に計算し、それぞれの広告に適切な「貢献度」を割り振ってくれるのが、GA4の標準アトリビューション機能(データドリブンアトリビューションです。

このレポートをチェックすることで、「ラストクリック(最後に押された広告)だけを見ると検索広告が良さそうだけど、実はInstagram広告が最初のお客さまの呼び込み(認知)にすごく貢献しているな」といった、一歩進んだ「戦略家」としての視点を持つことができるようになります。

各メディアごとのコンバージョン単価(1件の成果にかかったコスト)を1枚の絵で把握できれば、次の広告予算をどこに集中させるべきかが驚くほど明確になります。

左メニューの『キーイベントのアトリビュー…』をクリックすると、このように『ラストクリック』と『データドリブン』という2つのアトリビューションモデルを横並びで比較できる画面が開きます。

 

今回のまとめと次の一手

サイトの健康診断、いかがでしたでしょうか?

  1. 集客レポート
    「セッションのキーイベント率」を見て、本当に成果を出している「黄金ルート」を特定する
  2. エンゲージメント
    「ランディングページ」ごとの「エンゲージメント率」を見て、お客さまが読み負けて即座に立ち去っていないかチェックする
  3. 広告レポート
    複数の広告媒体をフラットに比較し、見えない「認知への貢献」をあぶり出す

 

この3つの画面を週に1回、定点観測するだけでも、あなたのサイトの「どこを直すべきか」のヒントがドバドバと溢れてくるはずです。

次回(第3回)は、標準レポートからさらに一歩踏み込んで、GA4の看板機能である「探索」を使ってみます。

「探索って難しそう…」というアレルギーを完全に消し去るために、初心者でも1分で作れる「王道の3大テンプレート(型)」を優しくお伝えします。

まずは今日、ご自身のGA4の「トラフィック獲得レポート」を開いて、キーイベント率の高い順番に並び替えてみてください。

 

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編集者情報

株式会社デジタル・ナレッジ
サービス推進事業部 事業部長 野原 成幸
わからないことはインターネットで検索していた時代から、AIに質問することでさらにスピーディーに解決できる時代になりました。多くの場合、解決して終わりだと思いますが、「これについてもっと知りたいな」「学んでみたいな」ということも少なからずあるのではないでしょうか。
Pre.STUDYでは、何かを学びたいと思って検索する人にとっての学びの予習(prestudy)になり、明日誰かに話したくなる情報を発信しています。それと同時に、なんとなく湧いた疑問を検索した先で、ふと芽生えた知的好奇心をくすぐり、学びのきっかけになるメディアを目指しています。