犬のしつけ方とは?初心者向けに基本から行動学までわかりやすく解説
犬がこれまで人と共に暮らしてこられた理由のひとつに「しつけ」があります。
しつけは、飼い主さんの重要な責任のひとつであり、犬が人間社会で生きていくうえでも欠かせません。
犬のしつけは多岐にわたります。しつけ方がわからずに困っている飼い主さんもいるのではないでしょうか。
しつけはきちんとできているのに、愛犬の問題行動に悩まれている飼い主さんもいるかもしれません。
この記事では、犬の基本的なしつけ方と犬の行動学について解説します。
・愛犬のしつけについて知りたい飼い主さん
・愛犬の問題行動に悩む飼い主さん
・犬と関わる活動をしたい人
目次
犬のしつけは必要なの?

そもそもしつけは必要なのでしょうか。
かわいいからと甘やかすだけでは、ところ構わず排泄するなど、さまざまなトラブルに悩まされることもあるでしょう。
散歩中に他の人や犬に危害を加え、大きな事故に繋がったら大変です。
人と犬が人間社会で安全に生きていくために、しつけは必要不可欠なのです。
基本の犬のしつけ方

犬を迎えたら、まずは犬との信頼関係を築きましょう。
迎え入れたばかりの犬は、はじめて会う飼い主さんや新しい環境に大きなストレスを感じています。この状態でしつけを始めてもうまくいきません。
まずは飼い主さんが安心できる存在だと認識させ、信頼関係を築くことから始めます。
アイコンタクト
アイコンタクトはすべてのしつけのベースとなり、飼い主さんにいつでも目を向け意識を集中させる訓練です。
最初は、飼い主さんと目が合ったら褒めましょう。
次に名前を呼び、犬が飼い主さんを見たら褒める、またはおやつをあげるを繰り返してください。
何度も繰り返すことにより、犬はアイコンタクトをすれば褒められることを学習します。
トイレ
悪天候や飼い主さんの体調不良などで屋外に出られないこともあるため、室内でトイレができるようにしつけておくとよいでしょう。
犬のサイズに合ったトイレトレーを用意し、トレーのなかにトイレシートを敷きます。
犬は以下のときにトイレに行きたがる習性があります。
- 寝起き
- 飲食後
- 運動後
その他にも愛犬がどのようなときにトイレに行きたがるのか、日頃からよく観察しておくとよいでしょう。
犬が以下のようなトイレに行きたいサインを見せたら、トイレへ連れていきます。
- 床のにおいをクンクン嗅ぐ
- その場でくるくる回りだす
- そわそわする
犬がトイレで排泄をすませたらおやつをあげ、褒めてあげましょう。
どちらも排泄直後に行うことがポイント。時間が経ってから行うと「ここで排泄したらいいことがある」と学習しません。
本来の習性からひとつの場所で排泄をしない犬も多いため、飼い主さんが根気よくトイレの場所を教えてあげてください。
食事
食事のしつけは、愛犬の健康管理のためにも重要です。
食事は飼い主さんの指示があるまで食べさせません。
まず「おすわり」や「待て」を覚えさせ、その指示に従ったら食べさせます。
「おすわり」のしつけ方
犬の鼻先におやつを持っていきます。犬の顔が上を向くようにおやつを頭上に移動させ、同時に腰をおろすように誘導します。犬が腰をおろさないときは、おしりに手を添えて座らせましょう。犬が座ったら「おすわり」と声をかけ、一連の動作を何度も繰り返します。
必ず「おすわり」ができたら「よし」などと褒め、おやつをあげてください。
「待て」のしつけ方
おすわりができるようになったら「待て」を覚えさせます。おすわりの状態で愛犬の顔の前に手のひらをかざし「待て」と声をかけます。立ったり動こうとしたりしたら、手のひらをかざしたまま「待て」と声をかけて動きを制します。そのまま動かずに座っていられたら、おすわりのときのように褒め、おやつをあげましょう。
犬の前に食事を置き、おすわりさせます。「待て」の指示を出し、10秒ほど待てたら「よし」と声をかけ食べさせます。
ハウス
犬を室内で飼う場合でも、ケージやサークルなど犬が安心して過ごせる場所が必要です。
ハウスのしつけを覚えると、おとなしく留守番できたり、災害時の避難に役立ったりします。
「ハウス」と声をかけ、おやつなどでケージやサークルに誘導します。中に入ったらおやつを与え褒めてあげましょう。おやつは必ずハウスの中にいる状態で与えてください。
これを何度も繰り返します。「ハウス」ができるようになったら、扉を閉めた状態でおやつを与え、ハウスで過ごす時間を増やしていきましょう。
散歩
散歩は、犬が外の世界に触れる大切な時間。室内でのトイレを覚えたら、犬を散歩に連れ出すタイミングです。
必ずリードをつけて散歩しますが、犬にリードを引っ張られ制御できていない状態は好ましくありません。
犬の安全を守るためにも散歩のしつけはきちんと行いましょう。
特に人や犬のいる場所で散歩させる際には、飼い主さんの横について歩かせる訓練が必要です。
犬の立ち位置は、一般的に左側とされることが多いため、飼い主さんの左側に犬をつかせてください。
リードを緩ませた状態で片手に短く持ち、もう片方の手におやつを持って誘導しながら歩かせてください。
その際に「ヒール」または「つけ」と声をかけます。アイコンタクトも忘れずに。
歩くたびに「ヒール」と声をかけ続け、きちんと体の横について歩けたらおやつをあげ、褒めてあげましょう。
飼い主さんより前に出たり、先に進もうとしたらリードを軽く引っ張り「ヒール」と声をかけながらもとの位置に戻してください。
おやつがなくても「ヒール」のかけ声で制御できるようになるまで繰り返します。
本記事では「ヒール」を飼い主さんの横について歩くコマンド(犬への指示)として説明していますが、横について座るコマンドとして使用されることもあります。
大切なのは、どの動作を指すコマンドなのかを一貫して教えることです。
犬のしつけの注意点

しつけが、犬に恐怖心を与えたり、犬を混乱させたりしてしまうようなことがあってはなりません。
しつける際の注意点をご紹介します。
怒らない、叱らない
犬のしつけには根気が必要です。なかなか覚えられない犬に対して、イライラすることもあるでしょう。そのような状況でも決して怒ったり、叱ったりしてはいけません。
かえって怒られることへの恐怖心から、しつけがうまくいかないケースも。
怒らず叱らず気長にしつけに向き合ってください。
褒めてあげる
どんなしつけを教えるときも「とにかく褒める」を徹底してください。
犬は「できたらいいことがある」と学習することにより、しつけを覚えていきます。
大好きな飼い主さんに褒められることは、犬にとって「いいこと」なのです。
家族間でしつけを統一する
「おすわり」や「ハウス」など、しつけの際にかける言葉は家族間で統一しましょう。
それぞれが違う言葉を使えば、犬は混乱してしまい、しつけを覚えられないことも。
言葉だけでなく、しつけ方も必ず統一してください。
犬のしつけだけでは解決できないことも
犬はときに問題行動を起こしてしまうことがあります。噛みつきや破壊行動、不適切な排泄などに頭を悩ませる飼い主さんもいるのではないでしょうか。
しつけだけではどうすることもできない、これらの問題行動の原因を知るには犬特有の行動を理解することが有効です。
犬の行動学では、なぜ犬がそのような行動をとってしまうのか、犬本来の習性から原因を紐解いていきます。
犬の行動学から見た問題行動へのアプローチは、有効な方法のひとつといえるでしょう。
犬のしつけにも役立つ行動学を学んでみよう!

犬との関わりのなかで見えてくる犬特有の行動。犬の行動学を知ればより犬への理解は深まり、愛犬とのよりよいパートナーシップの構築にも役立つのではないでしょうか。
犬と関わる活動がしたいけれど、トリマーや訓練士になるにはハードルが高い。そんな思いを抱いている人も、犬の行動学を学べばボランティアとして活動したり、困っている人の相談に乗ったり、犬と関わる機会が広がるかもしれません。
犬のお仕事をされているなら、行動学は犬への理解を深め、飼い主さんからの信頼を得ることにもつながるでしょう。
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「わんわん相談員」とは、飼い主さんからの相談内容を把握し、的確なアドバイスを行う事に特化したスペシャリストです。
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「なぜ犬がそのような行動をとってしまうのか」に重点をおいた犬の行動学を中心に、犬に関するさまざまな知識を学習できます。本講座で学びを深めることで、犬との関わり方に新たな視点をもたらしてくれることでしょう。
まとめ
長い歴史のなかで人と犬は絆を深めてきました。犬は大切な家族であり、かけがえのないパートナーともいえます。「わんわん相談員認定講座」で犬への理解をさらに深め、犬との絆をより強固なものにしてみてはいかがでしょうか。
この記事を書いた人
高根澤しおん
Webライター
動物のテーマパークで犬の飼育および訓練(しつけ)の経験あり。狂暴化したブルテリアを担当し人慣れしたいい子にしました。現在プライベートで保護猫活動中です。
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編集者情報
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株式会社デジタル・ナレッジ サービス推進事業部 事業部長 野原 成幸 |
| わからないことはインターネットで検索していた時代から、AIに質問することでさらにスピーディーに解決できる時代になりました。多くの場合、解決して終わりだと思いますが、「これについてもっと知りたいな」「学んでみたいな」ということも少なからずあるのではないでしょうか。 Pre.STUDYでは、何かを学びたいと思って検索する人にとっての学びの予習(prestudy)になり、明日誰かに話したくなる情報を発信しています。それと同時に、なんとなく湧いた疑問を検索した先で、ふと芽生えた知的好奇心をくすぐり、学びのきっかけになるメディアを目指しています。 | |














