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SNSを活用した商品やサービスの認知拡大、商品紹介の成功事例5選

【連載第2回|企業のSNS活用で広がる無限の可能性|SNSマーケティングの成功事例】

公開日:2023年12月07日 タグ:, ,

前回の記事で、デジタルマーケティングの最初のSTEPは「認知拡大」とお伝えしました。

「SNSや広告などで見込み顧客との接点を持ち、自社の商品やサービスを知ってもらう。」

そう書くと簡単ですが、

「いやいや、そこが一番難しいんだよ……」

という声がたくさん聞こえてきそうです。

確かに、このはじめの一歩で挫折してしまう企業も少なくありません。そこで今回は、実際に認知拡大に成功し、その先の売上アップまで行き着いたいくつかの事例をご紹介します。きっと良いヒントが得られるはずですよ。

「デジタルマーケティング」とは?Webマーケティングとはどう違う?

 

この記事を書いた人

株式会社吉和の森
代表取締役 森 和吉(もり・かずよし)
https://yoshikazunomori.com/

ウェブ解析士マスター、チーフSNSマネージャー

日本トレンドリサーチ調査によるデジタル・マーケティング会社サービス満足度、料金満足度、サポート満足度においてNo.1を受賞(2022年1月)。

「キャリア公式サイト」「広告サイト」など、アライアンスを中心とした50以上の月額公式サイト、100万人以上が利用するサイト、100以上のコンテンツの立ち上げ、集客化に成功。1日の売り上げが1億以上のソーシャルゲーム、カジュアルゲームの制作に携わるなど、さまざまな業態・業種にデジタル・マーケティングを取り入れ、企業に追い風を起こし続けている。

 

この記事を届けたい人

・採用、ブランディング、ファン獲得にお悩みのマーケティング担当者
・デジタル・マーケティングについて勉強したい方
・SNS活用の他社事例を知りたい方

ユニクロで最も売れたバッグはTikTok発!SNSは認知拡大の手段

 

ユニクロの大ヒット商品「ラウンドミニショルダーバッグ」をご存じですか?

2021年に発売し、その後、日本だけでなく世界中から人気が殺到。40年以上の歴史を持つユニクロ史上、最も売れたといわれる通称「バナナバッグ」は、三日月型のコンパクトなフォルムの肩がけバッグです。

確かにシンプルでおしゃれなものですが、なぜそこまで“バカ売れ”したのか。

きっかけは、イギリスの有名インフルエンサー、ケイトリン・フィリモアさんがTikTokで紹介したことでした。

たまたま買ったバッグを使ってみたところ、見た目からは想像できないほどの収納力に驚いたフィリモアさん。バッグの中身を次々に取り出す動画を配信すると、日本円で1,500円というユニクロプライスも相まって、たちまち話題となり世界中を巻き込んだ大バズが起こったというわけです。

売りたい商品やサービスがあるのに、認知拡大がうまくいかない。

そんな悩みを持つ企業さんによくあるのは、
自社のWebサイトやECサイトを立ち上げて顧客が訪れるのを「待っている」パターン。

しかし、これではいつまでたってもお客様は来てくれません。
ご自身の日頃の行動を振り返ってみてください。
GoogleやSNSを開いて、いきなりどこかの会社名や商品・サービス名を検索することがあるでしょうか?
おそらくしないですよね。

  • インスタやTikTokで話題になっていたから
  • ユーチューバーが紹介していたから
  • 友人に勧められたから

 

そのようなことが動機となって初めて社名や商品名を検索するのではないかと思います。
作り手側としては、「すごい商品ができた!」「これは他にない魅力的なサービスだ!」と自信を持っているのは当たり前のこと。

しかし消費者側の目線で考えると、その事実を「知る」ことがない限り、まず検索したり、ホームページを見に行ったりはしないということを理解しておかなければなりません。

では、どうすればよいのか。

ユニクロのようにグローバル展開する大企業なら話は別ですが、多くの企業の場合、まず、自社の商品やサービスの存在を知ってもらい、検索される状態に持っていくことが大前提。そのきっかけを作る手段こそ、まさにSNSなのです。

「じゃあ、SNSに直接URLを貼って売ればいいじゃないか」

そう思われるかもしれません。
確かにそれができれば1番手っ取り早いですが、実際はそう簡単には物は売れません。

例えば、1ヶ月に1回、半年に1回しか更新されていないような幽霊アカウントから商品を買いたいと思うでしょうか? きっとそうはならないですよね。
ですからSNSにおいて、投稿の継続はマストです。

自社のコンセプトやターゲットの嗜好に合わせた投稿を続け、いかに認知を上げていくかが大切です。まさに「継続は力なり」の世界だと思ってください。

 

SNS活用が大ヒットにつながった成功事例

ほかにも、SNSによって認知を広げた事例はたくさんあります。ご紹介していきましょう。

TikTok内見で大ヒット!不動産賃貸会社

大学進学や就職で上京予定だけど、今はまだ地方に住んでいるから内見できない。
ある不動産賃貸会社は、そんな学生や新入社員といった若者をターゲットに、内見の様子をTikTokで配信しました。
まるで実際に物件内を見ているような感覚が好評を呼んで大成功。今では同じ手法を使う企業が増えていますし、事業を拡大して不動産売買に乗り出している企業もあるようです。

調理動画などで人気に火がついたキッチンカー

静岡県浜松市を拠点にするキッチンカーのチュロス屋さん「チュロスアベニュー」は、TikTokで大人気になったお店です。
創業までのストーリーや調理する様子を撮影した動画がバズったことがきっかけとなりました。顧客の8割がTikTok経由で来店されるとのこと。SNSの影響力の高さを感じます。

 

釣り人アイテムがSNSで思わぬ拡散

今ではすっかりお馴染みのオニヤンマ型の虫除けアイテム。商品は2年ほど前から売られていましたが、もともと釣具メーカーが屋外で釣りを楽しむ人のために作ったアイテムだったため、一般の人には知られていませんでした。
販売されているのも、もちろん釣具専門店などだけ。しかしそれをたまたま見つけた人が、SNSに投稿したところ「帽子につけた姿がかわいい!」「オニヤンマってそんな効果があるんだ!」と多くの人の興味や好奇心を刺激しました。
その後、着用画像や感じた効果などを投稿する人が次々現れ、ぐんぐん拡散。本来のターゲットであった釣り人に関係のない消費者層にまで、人気が派生していきました。

 

人気キャラの世界観と融合させて大成功

第一三共ヘルスケアは、幼児によく使われる皮膚保湿薬のPRにクレヨンしんちゃんを起用。スペシャルムービーをYouTubeで公開したほか、Instagramの公式アカウントを主人公の母「野原みさえ」名義で開設したことが大きな話題となりました。
子どもだけでなく親世代にも愛されるキャラクターの日常というストーリーの中に、商品を入れ込む。ターゲットである子育て世帯に自然と共感や興味が生まれる、非常にうまいSNSの活用の仕方だと思います。現在公式アカウントは、フォロワー54万人以上と驚異的な人気ぶりです。

 

世界にインパクトを与えたルイヴィトン×草間彌生

ルイ・ヴィトンが、芸術家・草間彌生とのコラボ商品のプロモーションで行ったユニークな施策の数々は、SNSを介して世界中でバズりました。
例えば、ニューヨーク5番街のフラッグストアに草間彌生を模した巨大ロボットが置かれたり、新宿駅前にある有名な3Dビジョン広告に草間彌生のアバターや商品を映し出したり。
そもそもあまり表舞台に出ない著名人を前面に露出するだけでもインパクトが大きい上に、思わず誰かに教えたくなるような面白いオブジェや広告映像は、当然ながらSNSでシェアが止まらず世界中に拡散されました。
実際、売上にどれだけつながったかはわかりませんが、インパクトの強い投稿は広告効果が高いことを証明する好事例ではないかと思います。

 

バズを起こすのは、投稿者じゃない!

「投稿をバズらせたいんです!」

企業のSNS担当者さんたちからは、よくそのようなご相談をいただきます。
そもそも知っておいていただきたいのは、バズは投稿者が意識的に起こすものではないということです。では一体誰が起こすのでしょう?

ここまでお読みになったみなさんは薄々お気付きですよね。
そうです、投稿をバズらせるのはその投稿を見ているユーザーたちなのです。

SNSの大きな特徴は拡散力

良いものを見つければ、誰かに言いたくなるもの。見る人の心を掴む投稿は、そうやって人から人へどんどん広まっていきます。その波紋が大きくなればなるほど、ユニクロのバナナバッグのようにバズる可能性も大きくなるわけです。

投稿者側が意識すべきことは、SNSユーザーが「これいいね!」と思うきっかけをいかに与えられるかどうか、です。

ひと昔前までは、高いコストをかけて有名俳優やスポーツ選手をCMや広告に起用すれば、消費者にインパクトを与えることができました。もちろん今でも有効な宣伝方法ですが、その方法では、出会えない顧客がいるのも事実です。
自社の商品やサービスのファンになってくれる見込み顧客は、どこにいるかわかりません。もしかしたら、その俳優やスポーツ選手を知らない人の中にもいるかもしれないですよね。

SNSは今、そうしたまだ出会ったことがない新たな顧客を、最も掘り起こしやすい媒体でもあるといえるでしょう。偶然投稿を目にした1人のユーザーから、大きなチャンスが訪れることも十分あり得ます。

 

SNSの強みは双方向コミュニケーション

またもうひとつSNSの強みを挙げるなら、「双方向のコミュニケーションができる」ことです。

SNSが浸透する前の世の中では、商品やサービスに対する消費者の声を聞くには、ハガキでアンケートを送ったり、カスタマーセンターが電話をかけて話を聞いたりする必要がありました。

ですが今は、SNSで社名や商品名を検索すれば、簡単に、しかも率直な意見を知ることができるのです。調査ツールとしてもSNSをどんどん活用して、世の中や顧客層の気持ちやニーズを探ってみましょう。すると、投稿の質がもう一段階レベルアップするはずです。

 

フォロワー数に左右されずバズる可能性があるTikTok

ちなみに数あるSNSの中でも、今、勢いがあって可能性が高まっているのが、バナナバッグもバズったTikTokです。
TikTokはX(旧Twitter)とは違い、たとえフォロワーが0人でもバズが期待できるのが大きな特徴です。

 

Xでは、自分(自社)がフォローしている人の投稿や、検索ワードと関連する投稿がタイムラインに表示されます。つまり、フォロワーが多い人ほどいろいろな人に投稿を届けられますし、その人たちは比較的自分(自社)の近くにいるユーザー層が中心となります。

しかし、TikTokの「おすすめリール」はそうしたことは関係ありません。たくさん見られている、いいねがたくさんついている、など話題となっている投稿であれば、誰にでもバンバン表示されるのです。

つまり、世の中の今の気分に合った投稿を発信できれば、非常にたくさんの人にインパクトを与えられる可能性があるということ。ファンの母数が大きくなれば、その中で自社商品を検索してくれたり、ファンになってくれたりする人も増えることでしょう。

さらに、TikTokは非常に頭の良いSNSとしても知られています。検索・閲覧履歴から、ユーザーの興味にマッチした投稿を表示させる精度が高いのです。自社のターゲット層に合致する優良顧客と出会える可能性も高いといえるでしょう。

 

まとめ

SNSがきっかけで大ヒットが生まれた事例や、認知拡大の手段としてSNSを活用して大成功した事例などご紹介しました。自社で実践できそうな施策はありましたでしょうか?
SNSは、継続的な発信など大変なことも多いですが、そうしたハードルを乗り切ったとき、一気に流れが向いてくることがあります。

ご紹介した事例のように、SNSにおいては誰にでも、どんな企業にでもチャンスはあります。ぜひくじけることなく、地道にコツコツと粘り強く頑張っていただけたらと思います。

 

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編集者情報

株式会社デジタル・ナレッジ
教育流通事業部 事業部長 中田 康宏
何かを学ぼうとして買った教材が、「なんか求めてたものと違った」なんてことありませんでしたか? これは、長きに渡りeラーニング市場で消費者を悩ませている解決すべき課題です。私たちは、これらの学びのミスマッチを少しでも減らすために、「学びのprestudy(予習)」となる情報を集めています。
何かを学ぼうという意欲がある人は、その学びで得たものによって多くの人の役に立とうとする尊い人たちです。私たちは、そんな学ぶ意欲を持つ尊い人達のために少しでもお役に立てればと思い、学びの予習となる記事を本メディアにて公開しています。