
2011年7月9日(土)に、N-Academyの徳永友一シナリオ創作講座の脚本家である徳永友一先生が近況報告のほか、映画・テレビに活躍中の俳優の金井勇太さん、脚本家・俳優のマネージメント会社を経営している内山昭一さんをゲストにお招きし、特別スクーリングを開催いたしました。
まずは、徳永先生の近況報告。「BOSS シーズン2」の制作裏話も!
徳永友一先生が脚本を手掛けたフジテレビ「BOSS シーズン2」が終了した時期にイベントを開催しました。「BOSS シーズン2」では、6・8・9話を担当し、当時、1ヶ月に3本と超ハイペースで脚本を執筆する過密スケジュールで仕事をこなしていたそう。自他ともに認める業界屈指のスピードを持つ脚本家徳永先生。およそ脚本1本を10日で書き上げる驚異のテクニックについて教えていただきました。

徳永:まず、ドラマ各回のストーリーの条件が提示されます。
例えば、かっこいい犯人にしたいとか。その条件をもとに、自分のアイデアをA4の紙1枚くらいに箇条書きにしておき、プロデューサーとの打ち合わせに臨みます。
打ち合わせでは、プロデューサーとディスカッションするなかでさまざまなネタを出し合い、その中から、ある程度ストーリーの方向性を決定します。
翌日、打ち合わせをもとにプロット(*注1)を書きます。このプロットをもとに役者等ドラマ制作関係者の許可をとる説得材料となる大切なものでもあります。また、プロデューサーが制作するかどうか決定する資料となるため、シーン毎に何が起こるか、けっこう詳細に書いています。ここでNGになったら、3日間のロスになるため、絶対にOKを取るつもりで書き上げます。
ちなみに、この詳細に書きあげたプロットですが、台本が完成するまでに、プロデューサーがキャスティング(ゲスト、登場人物等)やロケハンを進めることができます。そのため、ドラマの脚本の場合は重宝されることもあり、しっかりしたプロットを作るようにしています。1話でA4で8枚くらいで骨組みをしっかりと作っています。
例えば、かっこいい犯人にしたいとか。その条件をもとに、自分のアイデアをA4の紙1枚くらいに箇条書きにしておき、プロデューサーとの打ち合わせに臨みます。
打ち合わせでは、プロデューサーとディスカッションするなかでさまざまなネタを出し合い、その中から、ある程度ストーリーの方向性を決定します。
翌日、打ち合わせをもとにプロット(*注1)を書きます。このプロットをもとに役者等ドラマ制作関係者の許可をとる説得材料となる大切なものでもあります。また、プロデューサーが制作するかどうか決定する資料となるため、シーン毎に何が起こるか、けっこう詳細に書いています。ここでNGになったら、3日間のロスになるため、絶対にOKを取るつもりで書き上げます。
ちなみに、この詳細に書きあげたプロットですが、台本が完成するまでに、プロデューサーがキャスティング(ゲスト、登場人物等)やロケハンを進めることができます。そのため、ドラマの脚本の場合は重宝されることもあり、しっかりしたプロットを作るようにしています。1話でA4で8枚くらいで骨組みをしっかりと作っています。
誰もが知っているストーリーだからこそ、入門課題に最適
N-Academyシナリオ創作講座では、「ももたろう」の脚本を書くという課題がありますが、セミナー第2部では、なぜテーマが「ももたろう」なのか、その選択された理由を教えていただきながら、実際に受講者が書いた課題作品をもとに公開添削を行いました。
徳永:「ももたろう」は誰もが知っているストーリーであることが一番の理由です。そして、誰もが知っているストーリーだからこそ、ドラマの盛り上げ方、差別化をするためのキャラクターの生み出し方等の技術に集中できるので学びやすいのです。
「ももたろう」を原作に忠実に描くことも脚本の作り方を学ぶ一つの方法です。
しかし、ドラマは、今を描くもの。
新しいキャラクターに今を話してもらう。
桃太郎やおばあさんなどの登場人物に新しいキャラクターを設定して、現代社会の問題を提起するような作品を作るのも面白いですね。
「ももたろう」の脚本には、受講者の個性が反映されやすく、本当に意味のある課題です。

―――
シナリオ創作講座の受講者には、人生で初めて脚本を書く、それも課題の「ももたろう」という方も多くいらっしゃいます。みなさん、この講座で学習したことをもとに、脚本家デビューの夢を実現するため、ひたすら書き続けています。
シナリオ創作講座の受講者には、人生で初めて脚本を書く、それも課題の「ももたろう」という方も多くいらっしゃいます。みなさん、この講座で学習したことをもとに、脚本家デビューの夢を実現するため、ひたすら書き続けています。
(※注1)プロット:物語全体のストーリー。本講座では、第7回「実戦的プロット」で学習します。
脚本家の視点、役者の視点、マネジメントの視点
第3部では、特別ゲスト俳優の金井勇太さんと、金井さんも所属するマネージメント会社経営の内山昭一さんを迎え、徳永先生とそれぞれの視点からドラマ、脚本への想いや関わり方、テクニック等、本音や裏話なども交えてお話しいただきました。
---(受講者質問)シナリオライターと俳優の接点の持ち方を教えてください。
徳永:役者とシナリオライターは基本的に接点がありません。直接お会いせず、脚本を通じてコミュニケーションしています。
金井:そうですね、私も直接会うことはほとんどありません。演出家とプロデューサーを挟んで、脚本を受け取ります。
以前、ある人に、『脚本は、脚本家からのラブレター。俳優が役を演じることは、観客と脚本家へのラブレターの返事だよ』と言われたことがあります。
徳永:確かにそうですね。脚本を書くときに、どうしても大事なオチは、願いをこめて、演技の上手い役者にセリフを振り分けたりしています。
徳永:役者とシナリオライターは基本的に接点がありません。直接お会いせず、脚本を通じてコミュニケーションしています。
金井:そうですね、私も直接会うことはほとんどありません。演出家とプロデューサーを挟んで、脚本を受け取ります。
以前、ある人に、『脚本は、脚本家からのラブレター。俳優が役を演じることは、観客と脚本家へのラブレターの返事だよ』と言われたことがあります。
徳永:確かにそうですね。脚本を書くときに、どうしても大事なオチは、願いをこめて、演技の上手い役者にセリフを振り分けたりしています。

金井:俳優としては、おいしいセリフがあるのは正直うれしいです。脚本家からのわかりやすいメッセージですね。
こういうことがあると、脚本家にドラマの打ち上げで初めて会った時は、「おつかれさまでした」ではなくて、「ありがとうございました」を先に言いたくなることもあります。
徳永:私も経験がありますが、俳優さんから「ありがとう」って言われると、本当にうれしいです。
---(受講者質問)アドリブはシナリオを逸脱する部分のような感じがするが、アドリブって何ですか?
金井:アドリブは、できればしないことが一番いいんです。でも、脚本の中に、自分の役のセリフやト書き(*注2)がない場合でも、映像に映っているときは役者は演技をしなければならなくて、それがすべてアドリブになるんです。口に出すことだけがアドリブじゃない。
でもそこには、監督や演出家がいるので、演出家に演技をつけてもらいます。
徳永:私がディレクターによく言われるのは、ト書きは監督からもらい、セリフは脚本家からもらうものということです。脚本に、自分の中のイメージをすべてト書きに入れるわけにはいかない。細かく書ききれないですよね。
金井:俳優が演じていて一番迷惑なト書きは、ここで涙があふれてくる、とか、笑いながら話す、という類のもの。笑うと書かれると笑うしかない。例えば、楽しそうに話すだと、必死に笑いをこらえながら、笑っちゃいけないと思いながらそれでも笑いを我慢して我慢して話をするというような演技とか、いろいろ考えられるんです。
喜怒哀楽の一番表層をト書きで書くのではなく、根本的な気持ちが書いてあると、演技ができる役者は、いろいろとふり幅を大きく演技ができるので、そんなト書きを書いてくれるといいなと思っています。
---(受講者質問)新しいキャラクターをどうやって考えているのですか?
徳永:時代が今何を求めているのか、何が流行っているのか、時代の空気を自分の中に取り込むようにしています。
その一つの方法として私は本屋に1日に1回は行くようにしています。それもいろんな本屋に行って、売れている本をチェックします。売れ筋をチェックし、何が流行っているのか、何が求められているのかを感じること。
実践するコツとしては、普段の生活の中に今を取り入れることを習慣づけることです。
努力は、しんどいので続かない。普段の生活が、新しいキャラクターの種を生み出すものだと思って生活をした方がいいですね。
内山:おもしろい企画や原作を見つけるためにも、本屋に行って、おもしろい本に敏感になるということをやってほしいと思います。私もマンガの棚から、今売れている本のコーナーから見ています。とにかく売れているものはよくチェックしておいたほうがいいですね。


---(受講者質問)キャラクターの差別化がうまくできなくて、いつもどこか自分と似たような感じになるのですが、どうすれば違うものを生み出せるのでしょうか。
徳永:自分に似ていることを回避しようと思わないで。どんなキャラクターもすべて自分が生み出すものなので、自分を見つめていくしかない。自分の中にある違う一面を自分自身の中で発見していくしかないんです。
例えば、殺人者の気持ちは絶対に分からない。でも、キャラクターを作るときは、自分の中のかろうじて、共感する気持ちを探し出して書くしかない。
自分と向き合って書くのは大変な作業ですが、がんばってください。
---(受講者質問)新人で原作をもとに脚本を書くことはありなんですか?
内山:ルートがあれば、原作をもとに脚本を作ってもよいけど、難しいんじゃないかな。
今、ちょうど某テレビ局の秋からの枠の話をしていて、ある作家さんの完全オリジナルの話をしていますが・・。
どちらかというと、オリジナル作品を作り、どんどんコンクールに出すべきです。
内山:コンクールと言えば、テレビ局のプロデューサーなどの審査員は、たくさん応募作品を読んでいるので、読みやすいものでないといけない。
ある応募者が「なんで最後まで読んでもらえないんですか」と質問したとき、プロデューサーは、「最後まで読まなきゃいけない脚本はだめだ。最初でお客さんを惹きつけろ」と。言い得て妙だと思いました。
---(受講者質問)将来、プロデューサーを紹介してもらうために必要なスキルがあったら教えてください。
徳永:プロットが書けないと絶対だめ。プロットが新人のプレゼン資料だと思って、書けるようにしてほしい。プロットでおもしろおかしくかけないと、脚本書いてと声がかからない。プロットはA4で8枚くらいが私の目安です。
---(受講者質問)ドラマ業界、今の現場ではどのようなニーズがありますか?
内山:おつきあいのあるプロデューサーからよくあるオーダーは、お医者さんもの(なるだけコメディーではないもの)、刑事もので面白いもの、新しいもの。オリジナルでも原作でも何でもいいから、といつも求められています。この話は、本当に多いです。
みなさんに普段から心がけていただきたいことは、視聴率をとっているドラマの職業を良くチェックしてほしい。職業は大事です。視聴率のよいドラマの職業を良く見てくださいね。それから日常にあるものでかまわないので、よいもの、おもしろいものがあればどんどんストックしていてほしい。
何かいいものがあったら、原作でもオリジナルでもすぐに私に持ってきてほしいですね(笑)
各局のドラマの主役は、先のシーズンまで決まっています。主役にあてはめた原作でも探して欲しいと思います。
プロデューサーに企画を通すことを考えると、原作ものがあって、わかりやすい企画で、主役のタレントさんにあいますよと説明すると通りやすいですね。
徳永:プロットが書けないと絶対だめ。プロットが新人のプレゼン資料だと思って、書けるようにしてほしい。プロットでおもしろおかしくかけないと、脚本書いてと声がかからない。プロットはA4で8枚くらいが私の目安です。
---(受講者質問)ドラマ業界、今の現場ではどのようなニーズがありますか?
内山:おつきあいのあるプロデューサーからよくあるオーダーは、お医者さんもの(なるだけコメディーではないもの)、刑事もので面白いもの、新しいもの。オリジナルでも原作でも何でもいいから、といつも求められています。この話は、本当に多いです。
みなさんに普段から心がけていただきたいことは、視聴率をとっているドラマの職業を良くチェックしてほしい。職業は大事です。視聴率のよいドラマの職業を良く見てくださいね。それから日常にあるものでかまわないので、よいもの、おもしろいものがあればどんどんストックしていてほしい。
何かいいものがあったら、原作でもオリジナルでもすぐに私に持ってきてほしいですね(笑)
各局のドラマの主役は、先のシーズンまで決まっています。主役にあてはめた原作でも探して欲しいと思います。
プロデューサーに企画を通すことを考えると、原作ものがあって、わかりやすい企画で、主役のタレントさんにあいますよと説明すると通りやすいですね。

---(受講者質問)いきなりプロデューサーに送ったら読んでもらえる?
徳永:例外もあるけど、最近はいきなり送っても読んでもらえない。シナリオライターが事務所に所属している時代ですから。
内山:一昨年から自分でも脚本家を探さなきゃって思いはじめ、横浜の方の学校でよく作品をみたり、受講者に会っていた時期がありました。
徳永:今は、このシナリオ創作講座の受講者も例外ではないですね。
徳永:例外もあるけど、最近はいきなり送っても読んでもらえない。シナリオライターが事務所に所属している時代ですから。
内山:一昨年から自分でも脚本家を探さなきゃって思いはじめ、横浜の方の学校でよく作品をみたり、受講者に会っていた時期がありました。
徳永:今は、このシナリオ創作講座の受講者も例外ではないですね。
---最後にひとことずつお願いします。
内山:たくさんテレビをみて、たくさん映画をみてください。今の時代の流れもわかるし、流行るものってこんな感じって分かってくると思います。自分がこなれていくしかない。
それから、たくさん企画募集はありますよ。単発ドラマにしても映画会社にしても、いい脚本を書いたら紹介して欲しいという話があるので、かならずや後押しをしたいと思います。
金井:大好きな本がありまして、川口松太郎著の人情馬鹿物語。大正末期くらいの1人の講釈師を軸にした人情話の短編集。けっこう面白い。相槌にすごく愛がある。お時間があればぜひ読んでみてください。参考になればよいのですが。
徳永:今日、伝えたいことは2つ。1つ目は構成を勉強しましょう。勉強したら絶対うまくなる。そして、キャラクターを新しいものを作りましょう。
構成ができないなら、構成を徹底的に勉強して、そのあとからキャラクターをのせてください。また、最初はコンクールだと思います。コンクールに上位に行くようにがんばってください。あとは、プロットでどんどんアピールしていけます!
内山:たくさんテレビをみて、たくさん映画をみてください。今の時代の流れもわかるし、流行るものってこんな感じって分かってくると思います。自分がこなれていくしかない。
それから、たくさん企画募集はありますよ。単発ドラマにしても映画会社にしても、いい脚本を書いたら紹介して欲しいという話があるので、かならずや後押しをしたいと思います。
金井:大好きな本がありまして、川口松太郎著の人情馬鹿物語。大正末期くらいの1人の講釈師を軸にした人情話の短編集。けっこう面白い。相槌にすごく愛がある。お時間があればぜひ読んでみてください。参考になればよいのですが。
徳永:今日、伝えたいことは2つ。1つ目は構成を勉強しましょう。勉強したら絶対うまくなる。そして、キャラクターを新しいものを作りましょう。
構成ができないなら、構成を徹底的に勉強して、そのあとからキャラクターをのせてください。また、最初はコンクールだと思います。コンクールに上位に行くようにがんばってください。あとは、プロットでどんどんアピールしていけます!

(※注2)ト書き:動きの指定。脚本を構成する3つの要素(柱・セリフ・ト書き)のうちの1つです。本講座では、第2回「シナリオの書き方」で学習します。
―――
徳永先生が勉強すれば絶対にうまくなると最後に念をおされた基本の構成、3アクトストラクチャーなどのテクニックは講座で学習することができます。
それから、特別スクーリングセミナーを不定期ですが開催しています!業界の最前線で活躍する徳永先生やほかゲストの生話がもりだくさん♪ 次回は、みなさんもぜひ参加してくださいね。
さあ、脚本家になる第一歩を徳永先生やみなさんと一緒に踏み出してみませんか?
徳永先生が勉強すれば絶対にうまくなると最後に念をおされた基本の構成、3アクトストラクチャーなどのテクニックは講座で学習することができます。
それから、特別スクーリングセミナーを不定期ですが開催しています!業界の最前線で活躍する徳永先生やほかゲストの生話がもりだくさん♪ 次回は、みなさんもぜひ参加してくださいね。
さあ、脚本家になる第一歩を徳永先生やみなさんと一緒に踏み出してみませんか?
<後日談:このセミナーをきっかけに業界接触のチャンスをつかんだ受講者がいました!>
ゲストの内山昭一さんが、セミナーの中で何度となく、「いい企画があったら、私に持ってきて欲しい」とおっしゃっていましたが、決してリップサービスではなかったのです。実は、このセミナーをきっかけに、1人のシナリオ創作講座の受講者があるドラマ特番(短編ドラマ集でとても有名な、あのシリーズ!)のプロット出しに参加することになりました。
きっかけは、課題で提出された「ももたろう」が非常にユニークで徳永友一先生の評価が高かったこと、そして、このセミナーに参加して内山さんと出会ったことでした。
実際のドラマの撮影現場見学をし、内山さんのアテンドでテレビ局プロデューサーともお会いし、プロットを何校か提出し、というやりとりがありました。残念ながら、最終的には採択に至りませんでしたが、受講者にとっては、得難い経験と、今後にもつながる人脈ができたことでしょう。
徳永友一先生も、そしてその周囲の協力者の方々も、業界デビューの「きっかけ」を作っていきたいと本気で考えています。


サプライズゲストとして参加していただいた俳優の金井勇太さん。(金井勇太さん公式ブログは
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